2001.01.19放送 王様のお夜食
王様のお仕事・#1「プロデューサー」

ゲスト:伊藤一尋プロデューサー
 






















































    ・・
2001.01.19放送 王様のお夜食
王様のお仕事・#1「プロデューサー」でのスタジオインタビュー
ゲスト:伊藤一尋プロデューサー

〜前半ドラマ紹介関連部分一部省略〜

伊:まぁ、それは後半のお楽しみということで。

ブ:この中の誰かが死んじゃうとかあるんですか?

伊:えー、それは あのぉ、脚本が野島伸司さんなんでそういう
  可能性もかなり・・・。

ブ:あるかもしれない・・?

伊:あるかもしれない。
  ・・ただ、基本的には「永遠の片想い」、だから片想いを永遠に
  続けるっていうことがすごくつらいけれどもピュアだっていう
  のがテーマなんで・・。

ブ:だれかが言ってた。
  片想いってのが究極の恋愛って言ってました、そういえば。

ブ:その、誰が言ってたのかは忘れちゃったんだよね?(笑)
ブ:うん、忘れちゃった。(笑)

ブ:伊藤さん、プロデューサーのお仕事っていうのは
  どういうことをしてるんですかねぇ?

伊:えーとね、最初にやるのは「放送枠をとる」っていうこと。

ブ:へぇー、そこから始めるんですね。

伊:編成っていう部署の人と話して枠をとってきて、
  同時に予算も取ります。
  でも一番大事なのは「企画を立てる」っていうことなんです。
  僕の場合は脚本家と、かなり前から話す事が多いです。

ブ:その脚本家さんもプロデューサーさんが決めるんですか?

伊:ええ、もちろんそうです。

ブ:どのくらい前から話しあっているんですか?

伊:えー、僕の場合はすごく早くて、2年ぐらい前から。

ブ:えー!すごい!!、早いですねー。

ブ:主題歌とかっていつ決めるんですか?

伊:えー、それはだらだらやってるんで・・。
  実際には固まってくるのが1年前くらいからですね

ブ:伊藤さんがやられてるドラマって"そこから持ってくるかよ"って
  主題歌で結構はまるんですよね。
  昔の物だったり、外国の曲だったり・・。

伊:ああ、そうですね。
  たとえば高校教師の森田童子とか未成年のカーペンターズとか・・。
  今回のSOSのABBAとか、そういう割と懐かしめの感じの
  する曲を使うっていうのは、脚本の野島さんと初めに話していて。
  そういう懐かしめの曲を使うって言う事が、このシリーズの意味が
  あるのかなって。

ブ:でもそれってかなりとぎすまされたセンスが必要ですよね
  どの曲もみんな大ヒットしてますよね。

伊:そうですね。大ヒットするんですけどね。カーペンターズとかすごくって
  アルバムで200万枚とか売れて。
  でも、わたしは1円ももらってませんけどね(笑)

ブ:(笑)伊藤さんに感謝しなくちゃいけないですよね。

伊:ただ、(そのかわり)握手をして写真を撮ってもらいましたけれど。(笑)

ブ:えっ、それでチャラですか?

伊:ええ。(笑)

・・
ここで直撃質問コーナー

Q:やっぱりセーターを肩にかけているんですか?

伊:僕がよく見かけたのはウチの田代冬彦プロデューサーとですね
  ・・あと、

ブ:あの冬彦さんのモデルになった方ですか?
  (※冬彦さん・・ドラマ「ずっとあなたがすきだった」で佐野史郎さんが演じた。)

伊:ええ、そうです。先輩ですが、肩にかけていました。

ブ:では伊藤さんは?

伊:僕はどちらかというと腰に巻くタイプです。

ブ:「肩派」と「腰派」に分かれるんですか?(笑)

伊:今回は若い出演者が多いので、ややちょっと無理をして、ジーパンを
  はいたりして若い格好をしたりしています

ブ:まだ全然若いですよ。

伊:いやぁ、そうですか?(テレ笑)


Q:オーディションで役を決めるとき、その人のどこを見ますか?

伊:実は僕、すごくオーディションが好きなんですよ、ほんとうに
  メインでもオーディションをやりたがるほうで。
  そうですね、結構 主役級でも。
  たとえばkinkikidsの、「人間失格」の時もオーディションで
  選んだりとか。
  基本的にはオーディションで決めるとき、どこを見るかっていうと
  先ず一番最初には眼を見ますね。
  あと、結構 僕が気にしているのが声の感じ・・。
  僕はドラマのプロデューサーなんで、あんまりギャルっぽい声は
  ですね、 ちょっと・・・

ブ:ギャルっぽい声?ってどういう声ですか

伊:キャンキャンした声っていうのかな。そういう・・、

ブ:バラエティとは逆?(笑)。私達みたいな。
ブ:私達、キャンキャンしてない?(笑)
ブ:じゃあ、私達は?(笑)

伊:いや、バラエティの場合はそういうキャピキャピした声の方が
  その場が華やぐっていうのか、そういうのがあって良いんですけど。
  落ち着いて自分の個性を声にのせてしゃべる人は結構、すごく
  ・・、うーん、
  なんか惹かれるし。

ブ:そう言えばスタジオにゲストで来てくれる俳優さんとかって何か
  ささやくような声で「えっ?なんて言ってるの」って、すごい
  引き込まれていくような俳優さんとかっていますよね。

伊:そうなんですよ、鈴木保奈美さんに初めて会ったとき
  本当にそういう感じでしたね。
  ささやくように暗い感じでしゃべるんだけど

  何かこう、声の感じが・・・声がすごく良かった。

ブ:ウ、ウン ウン(咳払い)
ブ:あんたはいいの!(笑)


Q:仕事で大失敗をして辞めたくなった事はありますか?

伊:視聴率が悪いときに。(笑)
  あんまり悪かったときにそれを忘れる為に1日パチンコ
  やったりとか。

ブ:結構、意外にギャンブル系なんですね。(笑)
  でも入れる事だけに集中できるのがいいんでしょうね。

伊:そう、なんか忘れちゃいますね。(笑)


Q:六本木で飲み歩くのですか?

伊:はい。(笑)
  意識不明になっていやな事を忘れたりとか。(大笑)

ブ:お姉ちゃんが隣に・・・?

ブ:はい。
  でもお店のお姉さんですよ。(笑)

ブ:プロデューサーさんて飲める方がいいんですか?

伊:うーん、そうともいえないですね。
  あの、ウチでいうと「オヤジぃ。」の八木プロデューサーは
  一滴も お酒のめないですし。
 (※・・・八木 康夫プロデューサー)

ブ:えー、意外ですね。
  でも飲めた方が便利ってことはないですか?

伊:あの、よく酒の席でマネージャーとかプロダクションとか作家とか
  と打ち合わせをするといってますけれども、あれは意外とあんまり
  打ち合わせになってないです。(笑)
  確かに僕も飲みには行ってるんですけれど、それは あの・・
  打ち合わせじゃない...。

ブ:何ですか?

伊:うさばらし。(笑)
  あの、なにか友達になるというだけで
  あんまりその席で仕事の話しをしてもちゃんとした
  意見が出てこない。
  たとえば
  作家との打ち合わせで多いのはファミレス。
  ファミレスとか喫茶店の方が多いですね。

ブ:えー、意外ですね。
ファミレスから名作ドラマが生まれてるなんて。
  思っていたイメージと違いますね。


Q:プロデューサーに向いている人は?

伊:えーとね、向いてる向いてないという事は分からないんですけど、
  すごくドラマのプロデューサーというのは
  やはりドラマが好きな事。
  それが一番大事でしょうね。

ブ:それが大前提ですか。

伊:それが大前提。
  まぁ、それさえあればなんとかなるように思いますけど。

ブ:わー、かっこいい。
ブ:好きだからこそ出来る仕事っていうことですね。

Q:では、最後に プロデューサーとは?
  「ドラマのプロデューサーとは『 ○○ 』である」
  この ○○ を埋めていただけますか。

ブ:今、実際に書いていただけますか。

伊:はい、1言ですね。

ブ:どんな言葉がはいるんでしょうか?
ブ:これは実際にプロデューサーをやられている方にしか
  書けないことですものね。

伊:はい、では。
  「ドラマのプロデューサーとは『 触媒 』である」。

ブ:触媒?ですか。

伊:えっと、触媒ってのは・・。化学反応ってわかります?
  理科の実験でやったとおもうんですが、
  Aという物質とBという物質が反応してCという物質になるっていう。
  たとえば・・・
  いい脚本家と いい役者さんがいて、いいドラマになるっていう、
  まぁそういう化学反応。
  それを起こさせる・・触媒っていうのは、自分自身は変わらないん
  だけど周りをそういうふうにいい化学反応を起こさせる、そういう物質
  なんですよ。

ブ:わー、かっこいい。
ブ:すいません私、今日それを日記に書かせてもらいます。
ブ:もう、モノ作りの極意ですよね。
ブ:1番大切な存在ですよねー。
  勉強になりました。


ということで、第1回のゲストはドラマのプロデューサー、
伊藤一尋さんでした。

ありがとうございました。

・・

   
home
   
003302864